ウイリアム・スタイグ　文／絵　おがわえつこ　訳
1998年　第3刷　セーラー出版（絶版）

同じ作者の「ロバのシルベスターとまほうのこいし」に親しんだ読者には、ちょっと毒気がきつい作品かもしれない。いやいや、この作品こそがウィリアムスタイグの真骨頂なのではと、個人的には思ったりもする。「絵本」というものが、そもそも「子どもたちのために作られたもの」であるのなら、それこそ、おなかを抱えて大笑いする子どもたちの姿が目に浮かびます。笑いの中から、主人公のとてつもなく高い自己肯定感と、進んでゆく勇気を感じ取る。そして、子ども時代に笑いとともに親しんだことは、きっと心の中に残っていくはずだと思うのです。

カバー欠、表紙の背、角に傷みあり。購入日書き込みあり。（写真参照）
中に書き込みなど大きな傷みはありませんが、若干のめくりじわがあります。

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