2024/04/27 08:56

 

 20代の頃から古書店に入るのが好きでした。本の中身も価値も全くわからないのに、年月を経て古びた物全般に惹きつけられ、古書をただ「モノ」として認識していたように思います。
 街を歩いていてふらっと入った古書店。何気なく本を手に取り函から出してみたものの、いざ直そうとすると巻いてあるパラフィン紙が上手く函に入らない。心臓バックバク!奥にちょこんと座っている店主(大抵年配の男性、老眼鏡をかけてましたねー)の視線を感じ、イヤ〜な汗をかいていました。若い女性の来るところじゃあないよ、あなたの好きなものはここにはないよ、買わないんでしょ?明らかにそう言いたげ。実際に言われたことも、実は、あります。今も、あの茶色軍団の本棚には知らないタイトルや作者ばかりが並んでいるけれど、深呼吸をするように匂いを嗅ぎ、端から順に眺めるのは至極の時間です。


 いつもはアートや雑貨が並ぶ展示スペースに、小さな古書店が現れます。日頃から大変お世話になっている居留守文庫さんと古書みつづみ書房さんに本の提供のご協力をいただきました。古書まみれの1ヶ月がスタートです。

【協力店】
居留守文庫
〒545-0004 大阪市阿倍野区文の里3-4-29 06-6654-3932
https://www.irusubunko.com/

古書みつづみ書房
〒664-0895
兵庫県伊丹市宮ノ前3-1-3 浅岡ビル1階
http://www.mitsuzumi-shobo.com


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