しあわせハンス(グリム童話/フェリクス・ホフマン)
¥1,000
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グリム童話/フェリクス・ホフマン絵/せたていじ訳
1992年第5刷 福音館書店 絶版
童話集「グリム童話」を、現代の日本に生きる私たちが理解するのには、一筋縄ではいかないものが多いです。「しあわせハンス」もその一つ。7年間働いてせっかく手にした金の塊を、家に帰る道中いろいろなものと物々交換して、結局一文無しになってしまうハンス少年。絵本では描かれていませんが、交換する度にうまいこと口車に載せられて、いわば騙されているのです。結局のところ、物欲にとらわれて大切なものを忘れないようにという教訓なのでしょう。うーーん、難しいです。
ただ、ホフマンが描くハンスの表情が、旅の道中ずっと本当に幸せそうで、家にたどり着いたときの晴れ晴れとした様子を見ると、元気で家に帰ってきたことが、一番の幸せなんだということでしょう。向こうに見える家の前には手を振るお母さんの姿が見えます。文字だけではなく絵本で楽しみ、理解できることもあると感じます。
「おおかみと七ひきのこやぎ」ではやぎのお母さんの絵が少し怖いホフマンの絵ですが、この「しあわせハンス」は、色遣いも明るく人物の表情も豊か。絶版なのが残念です。
カバー欠ですが、表紙角にイタミなどありません。中のめくりじわやシミなどは見受けられません。
1992年第5刷 福音館書店 絶版
童話集「グリム童話」を、現代の日本に生きる私たちが理解するのには、一筋縄ではいかないものが多いです。「しあわせハンス」もその一つ。7年間働いてせっかく手にした金の塊を、家に帰る道中いろいろなものと物々交換して、結局一文無しになってしまうハンス少年。絵本では描かれていませんが、交換する度にうまいこと口車に載せられて、いわば騙されているのです。結局のところ、物欲にとらわれて大切なものを忘れないようにという教訓なのでしょう。うーーん、難しいです。
ただ、ホフマンが描くハンスの表情が、旅の道中ずっと本当に幸せそうで、家にたどり着いたときの晴れ晴れとした様子を見ると、元気で家に帰ってきたことが、一番の幸せなんだということでしょう。向こうに見える家の前には手を振るお母さんの姿が見えます。文字だけではなく絵本で楽しみ、理解できることもあると感じます。
「おおかみと七ひきのこやぎ」ではやぎのお母さんの絵が少し怖いホフマンの絵ですが、この「しあわせハンス」は、色遣いも明るく人物の表情も豊か。絶版なのが残念です。
カバー欠ですが、表紙角にイタミなどありません。中のめくりじわやシミなどは見受けられません。