ぼくを探しに（シルヴァスタイン・作／倉橋由美子・訳）

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シェル・シルヴァスタインー作／倉橋由美子ー訳
2016年　新装版第82刷　講談社

同じ作者の「おおきな木」同様、その時その人が置かれている状況によって（読むタイミングによって）いろいろな解釈ができる絵本。自分には何かが足りないと思い続けながら転がり、旅をしているぼく。訳者の解説を読むと、足りないピースを探し続けることを、人生のある時点で卒業し、大人になるのが普通の人間だそうだ。「普通」というワードが少し引っかかるけれど、足りないものは足りないものとして受け入れて生きるほうが何だか楽な気がします。うーん、「足りない」というワードにも引っかかってしまいそう。この手の本は、解説は読まない方が良いのかもしれませんね。
シンプルなイラストと簡潔な言葉。３歳ぐらいの子どもの感想も聞いてみたい。
＊本の状態＝とても良い。帯、カバー共にきれいな状態で付いています。