2022/07/10 13:03
「かえるをモチーフに何かグッズを作っていただけませんか?」
今までご縁のある作家さんたちにオファーし、雑貨小物を作っていただく。「アーノルド・ローベル展」に便乗し、かえるに関する展示をしようと漠然と思い付いた散漫な計画が本格的に動き出したのは、カフェやほかの古書店を巡るタンプラリーを同時開催するという案をみつづみ書房さんから頂いたことからだった。芦屋みつばち古書部員に、かえるに関係する屋号を持つメンバーが3名いたこともこの企画を進めていく原動力となった。準備期間中はずっと不安。お客さん来なかったら?売り上げ作れなかったら?内輪で盛り上がっておしまいになったら?この不安感の出どころはといえば、店主の私自身が「かえる?うーん、今まで生きてきてわざわざかえるについて考えたことが一度もないのよね~」。って思っていたことにほかならない。ほんとに大丈夫なん?人来るん?
今回取り扱う商品の中でもっとも頭を悩ませたのが、45BAKEKITCHENさんにお願いしていた「かえるサブレ」の仕入れ。ほかのグッズと違い賞味期限があるので仕入れのタイミングと個数に皆目見当がつかない。期間中ずっとドキドキしっぱなしだった。幸い、彼女の工房と私の自宅が近くにあり、何度か追加で作っていただいた時には、夜に製品を受け取る(ある日は、お風呂上りだったりもした)という技を駆使して乗り切った。緊急の発注にも対応していただいたことは本当にありがたかった。もともと、彼女の作るお菓子は口にしていて、味に間違いがないと確信していたのでお願いすることにしたものの、かえるのフォルムでオリジナルを、という難題をお受けくださるのか半信半疑でお話をさせていただいた。「がまくんとかえるくん」の世界観を見事に再現してくれた何とも言えないかえるの表情。シリーズの絵本を4冊まとめて図書館で借りて読み込んだというエピソードを聞くと、なるほど美大出身だという彼女のこだわりの姿勢がわかる。そして声を大にして言いたいのは、やはり味について。「イベント用です。かえるの形で作りました。だけでは絶対にあかん」。そこは私のこだわりでもあった。
期間終了日に思ったこと。
「かえるをなめてました。ごめんなさい」。
その一言に尽きる。世の中にかえるファンがこんなにたくさんいたなんて。そして、「かえる?ん~別にどうってねえ~」。と言っていた私が、絵本の中にこんなにもたくさんのかえるが登場しているのかと発見し、その愛らしい言動にいちいち反応、くすっと笑っている自分自身を発見。そしてその姿を天井あたりから私の分身が眺めて、またくすっと笑っている。
【参加作家】
オカムラノリコhttps://www.instagram.com/nori_suke_oka
小幡明https://www.instagram.com/obatameiworks
たびすずめhttps://www.instagram.com/tabisuzume
フルタミチエhttps://www.instagram.com/furutamichie
古本と工作ハレクモhttps://www.instagram.com/hare_kumo
you-ryuhttps://www.instagram.com/you_ryu.art
45BAKEKITCHENhttps://www.instagram.com/45bakekitchen
【関連企画】
*対話型鑑賞会(4/29)
(1) 対話型鑑賞ワークショップ | Facebook
*かえる歌会(5/8)
(1) かえる歌会 | Facebook
*小幡明手書き文字実演(5/14・15)
*カエルワールドお話会(5/22)
(1) 自然科学絵本でなるほど・ザ・カエルワールド | Facebook
*かえるZINE作成・販売開始
(制作・本とかえる/執筆・芦屋みつばち古書部員有志/印刷・ぽんつく堂)
*部員3名(本とかえる、KEROKEROROOM、アメフクラ文庫)がインターネットラジオ出演
vol.9 推し活座談会「かえる」supported by 風文庫 作成者:白旗座談会ラジオ (anchor.fm)
*SHOP HOPPING TOUR開催
カフェcafeMon+MonCachette伊丹 カフェ モン(@cafemon.moncachette) • Instagram写真と動画
ハニカムブックスhoneycombBOOKS*(ハニカムブックス)(@honeycombbooks) •
Instagram写真と動画
イラスト作画 THEOTHERSIDE(芦屋みつばち古書部)
皆さま、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。
-----Special Thanks to MITSUZUMI SHOBO-----