2021/06/21 15:47
現在展示開催中の「スロバキアと芦屋~『白いお姫さま』が結ぶ縁」
作品の作者ミロスラフ・ツィパール氏のプロフィールをご紹介します。
1935年 スロバキア中東部の小さな村ヴィソカー・ナド・キスツォウに生まれる。
1943年 第二次世界大戦中のパルチザンによるスロバキア蜂起に際し、村の焼き討ちや集団処刑を目撃する。
1953年 ブラチスラバ教育学校入学。美術、スロバキア語を学ぶ。
1955年 ブラチスラバ美術大学に合格。グラフィックおよびモニュメントアートを専攻。
1958年 スロバキア児童文学の記念碑的作品「Game for Your Blue Eyes」(君の青い目のために)のためのイラストレーションを描き、この仕事を機に次々と子供のためのイラストレーションを発表するようになる。
* BIB(ブラチスラバ世界絵本原画展)金牌賞
*IBAライプッイヒ(国際図書デザイン賞)金賞
*ボローニャ国際絵本原画展グラフィック大賞、他、数々の賞を受賞
*ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞国際審査員、BIB会長も務める。
子どもの本のイラストレーターであると同時にグラフィックデザイナーでもあり。BIBのシンボルマークをはじめ、様々な公共事業やイベントのシンボルマークやポスターなども手がけている。
【2002年、BIB(ブラチスラバ世界絵本原画展)の日本巡回展の図録 表紙のこのシンボルマークは彼の作品】
作風としては、独特な色彩と装飾的な模様が特徴。
木造建築の窓枠や壁によくみられる〈型〉を持った連続模様や、民族衣装の中にある植物の葉や花を抽象化した模様、幾何学的模様などをモチーフにしている。
次回は彼と日本との交流についてお伝えします。