2020/07/01 11:36
(株)青幻舎より6/21に発売された「世界を歩く、手工芸の旅」には、風文庫で2度展示をしてくれたイラストレーターの小幡明さんが参加しています。小幡明の明は、「メイ」と読みます。「メイちゃん!」です。メイちゃんとは、彼女がライフワークとして制作している旅新聞や雑貨を常設で販売させてもらっているご縁もあり、とても(!)良い関係のお付き合いをさせていただいています。
彼女との最初の出会いはと言えば、昨年5月15日。みつばち古書部員のたびすずめさんのお知り合いということで、風文庫オープン日に来店してくれた時。そしてその日のうちに、ギャラリー展示開催が決まるというミラクルな展開になりました。
7月6日から始まった「世界ひとめぐり旅路録」では「バックパッカー小幡明、世界中の旅の記録」の旅新聞の原画とともに、旅先から家族にあてた貴重な絵葉書の展示もありました。同じ時期に風文庫店内平台スペースでは「アフリカ布バッグ展」が開催されていました。メイちゃんの明るい色の原画とアフリカ布の色合いで、この時期の店内のまあ鮮やかでポップだったこと!そしてこの会期中、再度のミラクルが起こります。アフリカ布バッグ展で販売していた書籍「アフリカンプリント~京都で生まれた布物語~」の発行元(株)青幻舎の担当者さんが彼女の原画を見て、今回の本のイラストにとお声掛けがあったというのです。あれから約一年。ついに本が完成し、風文庫が出版社さんと作家さんを繋ぐ場となったという、なんとも嬉しすぎる出来事でした。
このお話を始めてお聞きしたときの胸の震えを、私は、ずっと忘れることはないと思います。そして、この本「世界を歩く、手工芸の旅」も忘れられない一冊となりました。
特別な人との出会いも特別な本との出会いも、いつどこに転がっているかわからないと思うと、たとえ何でもない日常だとしても大切に過ごしていこうと、そう思える出来事でした。
小幡明ウェブサイト(https://www.amateras-artemis.com/)
(2020、7,1)